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バカテスト解説!(化学・4-4) ファン・デル・ワールス力

バカテスト解説&間違い直し! 第6弾!

『バカとテストと召喚獣』の中でも、どうも作者の井上堅二氏がだいぶお疲れになっている4巻の問題です。

しかし今回は、問題自体でも、姫路さんの模範解答に対してでもなく、「教師のコメント」に対するツッコミです。
このテストは化学の問題のはずなのですが、一体、何の科目の教師がコメントしてるんでしょうね?


記事本文はコチラ。


現行課程の化学の教科書においては、
{分子間力}={ファンデルワールス力}ではなく、
{分子間力}⊃{ファンデルワールス力}という書き方になってますね。

これが、「分子間力」と「ファンデルワールス力」の違いに関する最も簡単な説明でしょう。

つまり、「分子間力が働くこと」は「ファンデルワールス力が働くこと」に対する必要条件であるが、十分条件ではない、ということです(?)ね!
(センターの数学I・Aで間違うとしたら、「集合と論理」のとこだぞ!気をつけろ!受験生!)

すなわち、
「ファンデルワールス力」、「水素結合」等々をすべてひっくるめて「分子間力」という。
「ファンデルワールス力」は「分子間力」の一種
、ということだ。


教科書に沿って授業をするのが教師なら、ちゃんと守らないとね。

ま、化学の教科書が必ずしも正しいかと言うと……。


まあそれはともかく、ファン・デル・ワールス(1910年ノーベル物理学賞)の業績が素晴らしいがために、
「分子間力」をまとめて「ファンデルワールス力」と言ってしまう風習もありますが、やはり「分子間力」に関しては、「ファンデルワールス力」、「水素結合」などと分類されるべきでしょう。
力が生じる仕組みが若干異なるわけですしね。


なお、「ワンダーフォーゲル力」は、
「山」「自然を愛する人々」の間に働く力、なのか
「自然を愛する人々」「自然を愛する人々」の間に働く力、なのかが
まだ解明されていません(笑)が、
今回は、バカテスト本文に倣って、後者ということにしましょう(笑)。


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テーマ : 化学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag : バカテストバカとテストと召喚獣ファンデルワールス力ワンダーフォーゲル

コメント

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Re: No title

> バカテスト4-4で、姫路さんの答えは「分子間力」が正解ではないか。

ああ、ホントだ! すみません!
問題をいじくろうと思っていて、すっかり忘れていました!

ご指摘ありがとうございます。


※以下、今回の事故が起こった原因についての考察です。読み飛ばしてください(爆

「分子で構成された固体や液体」…?

分子結晶のことかなぁ…。
液体…? 水が入るとめんどいなぁ…。
気体はなぜ入らんのんやろか…。

なんや、訳分からんくなってきたわ。
まあいいや、後で何とかしよ。


姫路瑞希の答え→ファンデルワールス力

ふーん。


教師のコメント→別名、分子間力と言います。

あー、こりゃあかんなー。明らかなミスやな。
よし、ツッコンどこ。


ん?ワンダーフォーゲル力?
おもろいなー。

何か、えー画像でも作って貼り付けとこ。

画像…画像…っと。


そして、そのまま完全に問題のことは忘れた(爆)



しかしそれではいけないので、
今回、「問題の訂正」という形で対応させていただきました。

「ドライアイスや、ナフタレン、ヨウ素の分子結晶」と限定すれば、「水素結合」の可能性は排除できるんちゃうかな、と思います。

ご指摘ありがとうございました。

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