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バカテスト解説!(化学・2-6) ハーバー・ボッシュ法?

『バカとテストと召喚獣』に登場する「バカテスト」解説・第4弾!

今回は、第2巻第6問バカテスト・化学です。

理系出身であるはずの作者・井上堅二氏が致命的間違いを犯していますね。

ハーバー・ボッシュ法を間違えるとは…。

センター試験も近いことですし、この間違いは早めに取り上げておきましょう。


記事本文はコチラ。


まあしかし、
実験室において、簡単にアンモニアの気体を得ようと思ったら、
吉井明久氏が述べておられるように、
アンモニア水の加熱が一番手っとり早いでしょうね。

彼はすべてを分かった上でボケをかましているのではないか、疑惑が、今後の問題でも出てきますので、お楽しみに。


 さて、ハーバー・ボッシュ法を開発した、ハーバーとボッシュは2人ともドイツ人ですが、このハーバー・ボッシュ法を利用したアンモニア製造工場は1912~3年にかけて稼働し、作られたアンモニアを硫安などの窒素肥料として利用することによって、「空気からパンを作った」(ドイツの土壌は、最終氷期における氷河の影響などにより、とてもやせているんだね!地理では必須の知識だ!)と言われ称えられたのですが、同時に、アンモニアが、爆薬なんかを作る原料になるため、第一次世界大戦(1914~1918)を引き起こす一つの要因にもなってしまった、なんてのは有名な話です。

もちろん、アンモニアの工業的製法が確立されたから第一次世界大戦が起こった、ということではなく、数ある原因の1つにはすぎないのですが。


まあ、科学者は大概は悪くないんだ。ただ己の研究に没頭しているだけだ。(むしろたちが悪いか?)

政治家が悪いんです。(この当時のドイツは皇帝かな?)


ほんと政治家とか官僚とか新聞記者とかは、ことに科学に関しては無知で本当に困りますね。

有名な話に、「光ファイバーの生みの親」、「ミスター半導体」と言われる、東北大学西澤潤一名誉教授の光ファイバーに関する特許出願が、無能な特許庁の役人によって何度も却下され続けたという事件なんかがあります。

(今年のノーベル物理学賞は、光ファイバーの研究に関するものでしたが、西澤教授にもノーベル物理学賞が授与されなかったのが、本当に残念でなりませんね)



やはり、原因としては、日本の政界や官庁への、理系の進出が全く進んでいないということがあげられるでしょう。

とりあえず、官庁で のさばってる文系のうち、無能な下三分の一ぐらいをごっそり理系に取り替えた方がいいでしょうね。

文系の人の中に、たまに恐ろしくバカで無能でどうしようもないのを見かけるのですが、アレは一体何なんでしょう?


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Tag : バカテストバカとテストと召喚獣ハーバー・ボッシュ法アンモニア

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