Chemquiry ブログ
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化学グランプリ2009、はじまる
去年(化学グランプリ2008)は、
一次選考の問題すら、9月になってから公式HPに掲載されたのに、
今年はえらく早く掲載されてるな!
…というわけで、早速ダウンロードして解いてみた。
ざっと解いた感じだと、
分量、昨年比、同じくらい
難易度、昨年比、やや難化
ってとこかな。
まー、化学グランプリ2007以前の凶悪な問題に比べればマシだが。
概況。
<第1問:基礎化学>
1ページ目からゴミのカラー写真が出てきて、ビックリ!!
妙に生々しいぞーー。
こりゃ、昼食直後に問題を解いた高校生(+中学生)諸君は
さぞかし面喰ったに違いない、とも思ったが、
よく考えたら、本番で配られる問題冊子は、確かモノクロだったな。
まあ、そういうわけで、
第1問はゴミ問題を通してヘスの法則を理解するという、
なかなか面白い問題であった。
やはり、第1問は、今年も環境問題で来たか!
<第2問:有機化学>
グラファイトを見た瞬間、化学グランプリ2006の過去問を思い出した。
てか、解答欄デカすぎでは?
だが、グラファイトは、ただの話の導入で、すぐに話題はベンゼンへ。
ところが、ベンゼンの安定性に関する問題も軽く触れただけで、
ヒュッケル則に移ったかと思えば、
すぐにNMRの問題へ。
分析化学分野からは、化学グランプリ2005以来、久々の出題だな。
最後をフラーレンで〆たのは良かったが、
なんだか、小問集合といった感じ。
もっとそれぞれの事象を深く突っ込んでほしかったかも。
<第3問:無機化学>
おー、トレンドの光触媒かー。
第1問との一部デジャブ問題があったな。
問8で、k,m,nは数字に直さなくてよい、なんて書いてあるから、
化学反応式の係数までk,m,nで書いてしまったじゃないか!
この問題は誤解を与えるよ!
絶対に、同じことをした高校生(+中学生)がいるはずだ!
問11は真剣に悩んでしまった。
直前にヒントが書いてあるというのに。
最後の問題は、突如簡単になった。
光触媒というテーマが、とても面白かったが、やはりもう少し突っ込んで聞いてもよかったのでは…。
<第4問:物理化学>
木炭や活性炭の気体分子吸着&脱着の問題。
シリコン表面に吸着した酸素分子の顕微鏡像の図がイイ!
実際に日本電子(株)さんに行って、見てみたいもんだわ。
問1のアホみたいな問題をさっさと終わらせ、
問2からは、かつての第4問の流れを彷彿とさせる感じの穴埋め問題。
以降、グラフの読み取り問題なんかも出てくる。
でも、あらかじめプロットしてあるなんて、親切すぎる!
こういうのは、表を与えて、面倒でも、挑戦者にプロットさせるべきだ。
これじゃ、一次関数的なのかバレバレだよ…。
自分の手でプロットしてみて、ああ、そうだったのか、
という感動がないよ、これじゃぁ。
さてさて、
途中、なぜか突然、簡単な化学反応式の問題が挿入されたりしながら、
話題は、ロジウム表面での触媒反応の問題へ。
だが、これは問2のデジャブ問題だな。
最後の、ほんまに第4問の内容ちゃんとわかってまっか?問題を
終わらせ、フィニッシュ。
第4問は、昨年の化学グランプリ2008のそれよりも、難易度の上がった反応速度論の問題、という感じ。
気体分子の吸着&脱着というテーマは、とても興味深い。
なかなか面白い問題だった。
さて、では、これから公式の解説を熟読して、
挑戦!化学グランプリ!に掲載するための、
化学グランプリ2009の分析&講評の記事を書き始めるかな。

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今年はえらく早く掲載されてるな!
…というわけで、早速ダウンロードして解いてみた。
ざっと解いた感じだと、
分量、昨年比、同じくらい
難易度、昨年比、やや難化
ってとこかな。
まー、化学グランプリ2007以前の凶悪な問題に比べればマシだが。
概況。
<第1問:基礎化学>
1ページ目からゴミのカラー写真が出てきて、ビックリ!!
妙に生々しいぞーー。
こりゃ、昼食直後に問題を解いた高校生(+中学生)諸君は
さぞかし面喰ったに違いない、とも思ったが、
よく考えたら、本番で配られる問題冊子は、確かモノクロだったな。
まあ、そういうわけで、
第1問はゴミ問題を通してヘスの法則を理解するという、
なかなか面白い問題であった。
やはり、第1問は、今年も環境問題で来たか!
<第2問:有機化学>
グラファイトを見た瞬間、化学グランプリ2006の過去問を思い出した。
てか、解答欄デカすぎでは?
だが、グラファイトは、ただの話の導入で、すぐに話題はベンゼンへ。
ところが、ベンゼンの安定性に関する問題も軽く触れただけで、
ヒュッケル則に移ったかと思えば、
すぐにNMRの問題へ。
分析化学分野からは、化学グランプリ2005以来、久々の出題だな。
最後をフラーレンで〆たのは良かったが、
なんだか、小問集合といった感じ。
もっとそれぞれの事象を深く突っ込んでほしかったかも。
<第3問:無機化学>
おー、トレンドの光触媒かー。
第1問との一部デジャブ問題があったな。
問8で、k,m,nは数字に直さなくてよい、なんて書いてあるから、
化学反応式の係数までk,m,nで書いてしまったじゃないか!
この問題は誤解を与えるよ!
絶対に、同じことをした高校生(+中学生)がいるはずだ!
問11は真剣に悩んでしまった。
直前にヒントが書いてあるというのに。
最後の問題は、突如簡単になった。
光触媒というテーマが、とても面白かったが、やはりもう少し突っ込んで聞いてもよかったのでは…。
<第4問:物理化学>
木炭や活性炭の気体分子吸着&脱着の問題。
シリコン表面に吸着した酸素分子の顕微鏡像の図がイイ!
実際に日本電子(株)さんに行って、見てみたいもんだわ。
問1のアホみたいな問題をさっさと終わらせ、
問2からは、かつての第4問の流れを彷彿とさせる感じの穴埋め問題。
以降、グラフの読み取り問題なんかも出てくる。
でも、あらかじめプロットしてあるなんて、親切すぎる!
こういうのは、表を与えて、面倒でも、挑戦者にプロットさせるべきだ。
これじゃ、一次関数的なのかバレバレだよ…。
自分の手でプロットしてみて、ああ、そうだったのか、
という感動がないよ、これじゃぁ。
さてさて、
途中、なぜか突然、簡単な化学反応式の問題が挿入されたりしながら、
話題は、ロジウム表面での触媒反応の問題へ。
だが、これは問2のデジャブ問題だな。
最後の、ほんまに第4問の内容ちゃんとわかってまっか?問題を
終わらせ、フィニッシュ。
第4問は、昨年の化学グランプリ2008のそれよりも、難易度の上がった反応速度論の問題、という感じ。
気体分子の吸着&脱着というテーマは、とても興味深い。
なかなか面白い問題だった。
さて、では、これから公式の解説を熟読して、
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化学グランプリ2009の分析&講評の記事を書き始めるかな。

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コメント
Re:
減点はないと、私は思うのですが…。
ちょっと遅いですが、一応、公式サイドに問い合わせてみたいと思います。
…というよりも、もうそろそろ、結果が届く頃ではないでしょうか。
ちょっと遅いですが、一応、公式サイドに問い合わせてみたいと思います。
…というよりも、もうそろそろ、結果が届く頃ではないでしょうか。
追記
あー、でも、二酸化炭素等の発生量は、本文中で与えられてましたね。
うーん、それでも、数値を代入すればいいだけだから、減点にはならないと思うんですけどね。
うーん、それでも、数値を代入すればいいだけだから、減点にはならないと思うんですけどね。
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失点ですかね?( ´ー`)