Chemquiry ブログ
化学の探求サイト“Chemquiry”のブログ。
国際化学オリンピック、日本代表が金メダル2個、銀メダル2個を獲得!
国際化学オリンピック日本大会で、日本代表4名が見事、金メダル2個、銀メダル2個を獲得しました!
化学五輪日本委員会公式サイトの発表はコチラ!
日本代表の皆さん、おめでとうございます!
いやもう、本当にすばらしい成績結果です!
各国の代表は、化学オリンピックに備えて特別な教育を必要以上に(2週間より多く)受けてはいけないことになっているので、この結果は、ひとえに、彼らの化学への熱意の賜物でしょう。
遠藤君は2年連続の金メダルになるわけですか! そりゃー金の含有量を調べたくもなるわな! まあせめてアルキメデス方式にとどめておいてください!
そして遠藤君と片岡君は高校3年生ということで、待ったなしの大学受験となるわけでしょうか。
私も入試で化学の配点がどうしてもっと高くならないのだろうと苦悩したものです。化学だけで勝負が決まるわけではないのが受験の過酷なところです。2人が受験勉強の合間を縫って化学の勉強を楽しんだのか、化学の勉強の合間を縫って受験勉強をした(笑)のかは分かりませんが、とにかく英語は頑張りましょう! これは間違いなく後で役に立つので。というか、ないと死ぬ。
そして浦谷君と齊藤君は、おそらく海の日の化学グランプリにも参加したでしょうから、2年連続のメダル獲得を目指して頑張ってください! ただし、化学の勉強は楽しいですが、英語も頑張ってくださいね!
結論:化学と英語、あと物理か生物。
ところで、化学の問題を英語で解くってのも楽しいですよね!
化学オリンピックの問題(英語版)を見ていてそう思いました。
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日本代表の皆さん、おめでとうございます!
いやもう、本当にすばらしい成績結果です!
各国の代表は、化学オリンピックに備えて特別な教育を必要以上に(2週間より多く)受けてはいけないことになっているので、この結果は、ひとえに、彼らの化学への熱意の賜物でしょう。
遠藤君は2年連続の金メダルになるわけですか! そりゃー金の含有量を調べたくもなるわな! まあせめてアルキメデス方式にとどめておいてください!
そして遠藤君と片岡君は高校3年生ということで、待ったなしの大学受験となるわけでしょうか。
私も入試で化学の配点がどうしてもっと高くならないのだろうと苦悩したものです。化学だけで勝負が決まるわけではないのが受験の過酷なところです。2人が受験勉強の合間を縫って化学の勉強を楽しんだのか、化学の勉強の合間を縫って受験勉強をした(笑)のかは分かりませんが、とにかく英語は頑張りましょう! これは間違いなく後で役に立つので。というか、ないと死ぬ。
そして浦谷君と齊藤君は、おそらく海の日の化学グランプリにも参加したでしょうから、2年連続のメダル獲得を目指して頑張ってください! ただし、化学の勉強は楽しいですが、英語も頑張ってくださいね!
結論:化学と英語、あと物理か生物。
ところで、化学の問題を英語で解くってのも楽しいですよね!
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国際化学オリンピック、監督と採点の仕事
国際化学オリンピック・日本大会の(筆記試験の)監督と採点に行ってきました。
日本代表も頑張ってましたよー!
結果や詳細を書くと怒られてしまうので、感じたことを。
<化学オリンピック・監督編>
・試験が始まる前に机に突っ伏して寝るのは万国共通(笑)
・ちなみに答案はボールペンで書きます。
・英語のリスニング力が落ちたわーと実感。理系にとって英語は本当に大事ですね。
・私の後について来て下さい、の英語がすぐに出てこない(爆)
・3、4時間経過すると、流石に高校生たちの集中力は切れ始める。
・ちなみに、試験実施中には、専用の休憩室での休憩が認められる。もちろんカンニングはできませんし、させません。
・しかし5時間トイレにも行かずに集中して頑張る高校生ももちろんいる。
・よって試験終了後のテンションはものすごく高い!
・外、暑っ!
<化学オリンピック・採点編>
・文字は丁寧に書きましょう。特に数字。これは普段の私たちにも当てはまることですね。気をつけないと。
・アラビア語で長々と書かれた答案にビックリ
・そして、アラビア語で数式が右から左に進んでいったのはビビった
・ちなみにアラブ系の人でも左から右に数式を進めていった人もいた。でも慣れてないと書きにくかっただろうな。
・ロシア語系のキリル文字は面白い。
・欄外に余計な絵とかコメントを書いてる暇があったら自分の解答をチェックしましょう。計算ミスしてますよ! いやまあ、絵とかコメントは見ていて楽しいですけれども。
・やはり、本場の英語筆記体の答案は美しい。
・あ、ちなみに「~となるのはなぜか、説明せよ」って問題は出題されないです。
・ある国の人がすごい結果を出した
さてさて、化学グランプリより先に化学オリンピックの問題を見てしまったわけですが、今年の化学オリンピックの問題は、難易度としては……って言ったら怒られちゃうよ。
いわゆるご当地問題も、大方の予想通り出ました。その題材が何であったかは、うーん、問題の公開まで待ってください! 有機化学系の問題です。
日本代表の成績は、発表までもうしばらくお待ちください。
あとですね、日本の化学教育は、大学の早いうちから英語で行った方がいいかもしれませんね、これは。英語で化学の文章とかを読んでると、非常にためになりますし、楽しいですから。
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結果や詳細を書くと怒られてしまうので、感じたことを。
<化学オリンピック・監督編>
・試験が始まる前に机に突っ伏して寝るのは万国共通(笑)
・ちなみに答案はボールペンで書きます。
・英語のリスニング力が落ちたわーと実感。理系にとって英語は本当に大事ですね。
・私の後について来て下さい、の英語がすぐに出てこない(爆)
・3、4時間経過すると、流石に高校生たちの集中力は切れ始める。
・ちなみに、試験実施中には、専用の休憩室での休憩が認められる。もちろんカンニングはできませんし、させません。
・しかし5時間トイレにも行かずに集中して頑張る高校生ももちろんいる。
・よって試験終了後のテンションはものすごく高い!
・外、暑っ!
<化学オリンピック・採点編>
・文字は丁寧に書きましょう。特に数字。これは普段の私たちにも当てはまることですね。気をつけないと。
・アラビア語で長々と書かれた答案にビックリ
・そして、アラビア語で数式が右から左に進んでいったのはビビった
・ちなみにアラブ系の人でも左から右に数式を進めていった人もいた。でも慣れてないと書きにくかっただろうな。
・ロシア語系のキリル文字は面白い。
・欄外に余計な絵とかコメントを書いてる暇があったら自分の解答をチェックしましょう。計算ミスしてますよ! いやまあ、絵とかコメントは見ていて楽しいですけれども。
・やはり、本場の英語筆記体の答案は美しい。
・あ、ちなみに「~となるのはなぜか、説明せよ」って問題は出題されないです。
・ある国の人がすごい結果を出した
さてさて、化学グランプリより先に化学オリンピックの問題を見てしまったわけですが、今年の化学オリンピックの問題は、難易度としては……って言ったら怒られちゃうよ。
いわゆるご当地問題も、大方の予想通り出ました。その題材が何であったかは、うーん、問題の公開まで待ってください! 有機化学系の問題です。
日本代表の成績は、発表までもうしばらくお待ちください。
あとですね、日本の化学教育は、大学の早いうちから英語で行った方がいいかもしれませんね、これは。英語で化学の文章とかを読んでると、非常にためになりますし、楽しいですから。
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(第42回)国際化学オリンピック2010は、日本(東京)で開催!
化学の世界的祭典「国際化学オリンピック」がついに日本にやってきます!
公式サイト:
第42回国際化学オリンピック日本大会(2010年)
今頃は、化学グランプリ2009で化学オリンピック代表候補に選ばれた20名の高校生が、今月上旬に行われる第一回の選抜試験(20名の候補がさらに8名に絞り込まれる)の突破に向けて、化学の勉強に勤しんでいることでしょう!
日本代表となった方には、金メダル奪取を目指し、ぜひ頑張っていただきたいですね!
さてさて、1968年に始まった化学オリンピックも今年で42回目を迎えました。
過去問の一覧をコチラに作ってみましたが、
いやはや、膨大な量ですね。
ん? 実際にクリックしてみれば、その膨大さが分かりますよ?
特に下の方の過去問の何年か分がまとめてあるやつね!
とはいえ、実際には化学オリンピック過去問演習をしよう!
とはいっても、こんなに昔までは演習しないでしょうけど(笑)。
日本語に訳された問題が存在するのは、化学オリンピック2002からですね。
それ以降の問題の設問別内容をコチラのページでは長々と書き連ねていますが、
本番の試験での「実験問題」「理論問題」だけでも相当な量なのに、
その本試験に備えて、各国の代表が自習するための「準備問題」が膨大な量存在します!
問題のレベルは、残念ながら、現在の日本の高校化学教育が崩壊しているがために、大学教養課程レベルか、下手したらそれを少し超えてしまうくらいのレベルになっています。
駄目だ、こいつ(高校受験化学)…
早くなんとかしないと…
しかしそれにしても、
化学オリンピック日本委員会のメンバーは、
「歴史の法廷に立つ覚悟があるのか」
の野依良治氏(化学オリンピック日本委員会委員長)や
「地球温暖化はただのバカ騒ぎ!」 「酸性雨なんてなかった」
の渡辺正氏(実行委員会委員長)など
個性的な人ばかりですね!

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第42回国際化学オリンピック日本大会(2010年)
今頃は、化学グランプリ2009で化学オリンピック代表候補に選ばれた20名の高校生が、今月上旬に行われる第一回の選抜試験(20名の候補がさらに8名に絞り込まれる)の突破に向けて、化学の勉強に勤しんでいることでしょう!
日本代表となった方には、金メダル奪取を目指し、ぜひ頑張っていただきたいですね!
さてさて、1968年に始まった化学オリンピックも今年で42回目を迎えました。
過去問の一覧をコチラに作ってみましたが、
いやはや、膨大な量ですね。
ん? 実際にクリックしてみれば、その膨大さが分かりますよ?
特に下の方の過去問の何年か分がまとめてあるやつね!
とはいえ、実際には化学オリンピック過去問演習をしよう!
とはいっても、こんなに昔までは演習しないでしょうけど(笑)。
日本語に訳された問題が存在するのは、化学オリンピック2002からですね。
それ以降の問題の設問別内容をコチラのページでは長々と書き連ねていますが、
本番の試験での「実験問題」「理論問題」だけでも相当な量なのに、
その本試験に備えて、各国の代表が自習するための「準備問題」が膨大な量存在します!
問題のレベルは、残念ながら、現在の日本の高校化学教育が崩壊しているがために、大学教養課程レベルか、下手したらそれを少し超えてしまうくらいのレベルになっています。
駄目だ、こいつ(高校受験化学)…
早くなんとかしないと…
しかしそれにしても、
化学オリンピック日本委員会のメンバーは、
「歴史の法廷に立つ覚悟があるのか」
の野依良治氏(化学オリンピック日本委員会委員長)や
「地球温暖化はただのバカ騒ぎ!」 「酸性雨なんてなかった」
の渡辺正氏(実行委員会委員長)など
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Tag : 国際化学オリンピック日本大会日本代表高校生過去問
プラグマティズム(Pragmatism)とは何だろうか?
今日は化学の参考書の紹介です。
『Pragmatic Chemistry 無機化学編/有機化学編』
http://www.pragmatic-chemistry.com/
「役に立つ化学」について書かれた、おそらく日本で唯一の高校化学の参考書でしょう。
世の中に氾濫している他の参考書とは一味も二味も違います。
とにかく「役に立つ」のです。
こんな身近に「化学」があったのか、と思わず感嘆してしまう事例がたくさん紹介されています。
化学の「なぜ?」にも深く突っ込んだ本であり、
「全国高校化学グランプリ」の上位入賞を目指す人や、
「国際化学オリンピック」へ日本代表としての参加を目指している人には、ぜひ読んでもらいたい本です。
昨今の化学の参考書は、大学受験しか役に立たず、(中には、大学受験にすら役に立たない本もあるが、)何の役にも立たない知識を押し付けるだけ、という参考書が多く見られます、というかほぼすべてです。
高校化学においては、
「自然科学がいかに生活の役に立っているのか」
「自然科学を学ぶと、どのような良いことがあるか」
を、身近な物質、現象に関する知識を踏まえつつ教えられなければならないはずで、
また、高校生たちもそれを望んでいるはずなのに、残念ながら、現状はそうではありません。
この本のタイトルにもなっている"pragmatic"という単語は聞き慣れない単語だと思います。
英和辞書を引くと、「実用的な、実践的な」という訳語が出てきますが、
ズバリ、「役に立つ」という意味です。
無機化学編のあとがきには次のように記されています。
――知識を身につけてもそれを使えなければ何の役にも立たない。知識を元に、問題解決に役立てる方法を考えるのがプラグマティズム(Pragmatism)である。「知識を使えるようにするためには、どの様な勉強法が最適だろうか」がこの本の主題である。
残念ながら、現在の高校で教わるのは、大学に入るためだけの「受験化学」であり、大学に入ってしまえばきれいさっぱり忘れてしまうものであり、また忘れないとちょっと困ったことになるというものですが、その点、『Pragmatic Chemistry』は、高校化学に留まらず、大学や社会に入っても「役に立つ」という、めったにない参考書です。
まずは、無料ページを立ち読みしてみましょう。
無料ページだけでも、十分この本の良さが伝わってきます。
また、この本をよーく読めば、
あの『化学I・IIの新研究』の間違いを、いくつか自力で発見することができますよ?
ところで、この本は、紙の本ではなく、電子書籍です。
印刷代だの、輸送費だの、もろもろの経費がかからないので、1冊525円という、とんでもない破格になっており、Bitcashという電子マネーを使って購入することになります。
このBitcash、多少厄介ですが、クレジットカードや、コンビニではファミリーマートなら、1円単位で買うことができるようです。
有機化学編は少し難しいかもしれませんが、無機化学編は難なく読めるでしょう。
また、読みたいトピックから読み進められるというのも、この本のメリットですね。
『Pragmatic Chemistry 無機化学編/有機化学編』
http://www.pragmatic-chemistry.com/
「役に立つ化学」について書かれた、おそらく日本で唯一の高校化学の参考書でしょう。
世の中に氾濫している他の参考書とは一味も二味も違います。
とにかく「役に立つ」のです。
こんな身近に「化学」があったのか、と思わず感嘆してしまう事例がたくさん紹介されています。
化学の「なぜ?」にも深く突っ込んだ本であり、
「全国高校化学グランプリ」の上位入賞を目指す人や、
「国際化学オリンピック」へ日本代表としての参加を目指している人には、ぜひ読んでもらいたい本です。
昨今の化学の参考書は、大学受験しか役に立たず、(中には、大学受験にすら役に立たない本もあるが、)何の役にも立たない知識を押し付けるだけ、という参考書が多く見られます、というかほぼすべてです。
高校化学においては、
「自然科学がいかに生活の役に立っているのか」
「自然科学を学ぶと、どのような良いことがあるか」
を、身近な物質、現象に関する知識を踏まえつつ教えられなければならないはずで、
また、高校生たちもそれを望んでいるはずなのに、残念ながら、現状はそうではありません。
この本のタイトルにもなっている"pragmatic"という単語は聞き慣れない単語だと思います。
英和辞書を引くと、「実用的な、実践的な」という訳語が出てきますが、
ズバリ、「役に立つ」という意味です。
無機化学編のあとがきには次のように記されています。
――知識を身につけてもそれを使えなければ何の役にも立たない。知識を元に、問題解決に役立てる方法を考えるのがプラグマティズム(Pragmatism)である。「知識を使えるようにするためには、どの様な勉強法が最適だろうか」がこの本の主題である。
残念ながら、現在の高校で教わるのは、大学に入るためだけの「受験化学」であり、大学に入ってしまえばきれいさっぱり忘れてしまうものであり、また忘れないとちょっと困ったことになるというものですが、その点、『Pragmatic Chemistry』は、高校化学に留まらず、大学や社会に入っても「役に立つ」という、めったにない参考書です。
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無料ページだけでも、十分この本の良さが伝わってきます。
また、この本をよーく読めば、
あの『化学I・IIの新研究』の間違いを、いくつか自力で発見することができますよ?
ところで、この本は、紙の本ではなく、電子書籍です。
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有機化学編は少し難しいかもしれませんが、無機化学編は難なく読めるでしょう。
また、読みたいトピックから読み進められるというのも、この本のメリットですね。
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